勉強しない子への声かけ|やる気に頼らず、机に向かう回数を増やすコツ
やる気が出るのを待つより、「始めやすい形」を先に用意するほうが、机に向かう回数は増えます。
「やる気がない」のではなく、「始め方が分からない」ことが多い
勉強しない子の多くは、勉強そのものより、「何から手をつければよいか分からない」「始めても終わりが見えない」ところで止まっています。この状態で「勉強しなさい」と言われても、何をすればよいかは分からないままです。
声をかけるときは、量と中身を具体的にします。「数学をやりなさい」ではなく、「教科書の練習問題を3問だけ解こう」のように、終わりの見える形にすると、手が動きやすくなります。
声かけの言い換え
責める言い方を、次の行動が分かる言い方に置き換えます。
→ 変える前いつになったら勉強するの?
→ 変えたあと夕食の前に、漢字を1ページだけやろうか。
→ 変える前また遊んでるの?
→ 変えたあとこのゲームが終わったら、計算10問ね。タイマーを10分にしておくよ。
→ 変える前ちゃんとやりなさい。
→ 変えたあと今日は、間違えた問題を2問だけやり直そう。
→ 変える前〇〇ちゃんはもっとやってるよ。
→ 変えたあと昨日より5分長く座れたね。
家庭でできる、始めるハードルの下げ方
- 勉強する時間を「何時から」ではなく「何をしたあと」で決める(例:おやつのあと)
- 最初の5分は、得意な教科や簡単な問題から始める
- 机の上に、その日やる教材だけを出しておく
- 終わったら、カレンダーに印をつけるなど、続いたことが見えるようにする
- スマホやゲームは、勉強の間だけ別の部屋に置く
塾や家庭教師の先生ができること
授業の最後に、次の授業までにやることを「教材・ページ・量」まで決めて、本人に書いてもらいます。保護者にも同じ内容を伝えておくと、家庭での声かけが「あれ、やった?」の一言で済みます。
宿題の量は、できた経験を積める量から始めます。全部できた週が続いたら、少しずつ増やします。
保護者への報告の例(勉強の習慣が課題のとき)
いつもお世話になっております。〇〇さんは、授業中は集中して取り組めていますが、家庭での学習の時間が、まだ安定していないようです。そこで、宿題を「教科書の練習問題を1日3問」に絞り、毎日続けられる量から始めることにしました。 ご家庭では、「3問やった?」と一言だけ声をかけていただけると助かります。続けられた日が増えてきたら、量を少しずつ増やしてまいります。
「勉強しない」とは書かず、こちらが打った手と、家庭にお願いする一言をセットで伝えます。
よくある質問
- ごほうびで釣るのはよくない?
- 始めるきっかけとしては使えます。ただ、ごほうびがないとやらない状態にならないよう、続いたこと自体を言葉で認める声かけも一緒にします。
- 何も言わずに見守るほうがよい?
- まったく声をかけないと、始めるきっかけがなくなる子もいます。量と時間を一緒に決めて、あとは任せる、という形が取り組みやすいです。
例文の「〇〇さん」は、実際の名前に置き換え、事実に合わせて手直ししてお使いください。
保護者への報告文を、もっとラクに
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